天皇陛下が語った令和の「多様性」 誕生日会見で「若い人たち」への期待明かす

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新型コロナ、児童虐待・貧困にも言及

   今回の誕生日会見ではこのほか、令和の社会をめぐるさまざまな問題について触れる中で、新型コロナウイルスの流行にも言及があった。

「罹患(りかん)した方々とご家族にお見舞いを申し上げます。それとともに、罹患した方々の治療や感染の拡大防止に尽力されている方々のご労苦に深く思いを致します。感染の拡大が、できるだけ早期に収まることを願っております」

   また、これに続けて、「児童虐待」や「貧困」についても、

「近年の子どもたちをめぐる虐待の問題の増加や、貧困の問題にも、心が痛みます。次世代を担う子どもたちが健やかに育っていくことを願ってやみません」

とのお気持ちを示した。

   令和最初の「天皇誕生日」は、近代の天皇として最も高齢の即位となった天皇陛下が、「還暦」を迎えるタイミングとなった。会見中盤、このことを記者から問われた天皇陛下は、近世以前にはより高齢で即位した天皇もいたとしつつ、

「還暦を迎えるのにあたっては、『もう還暦』ではなく、『まだ還暦』という思いでおります」

と笑顔で応じた。

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