「炎上タレント」はメディアが作った虚像?
ネットメディア「リアルライブ」は19年10月、「辻希美、『乳歯がグラグラ』を報告して炎上 夫・杉浦太陽の歯みがきイベント出演も非難の対象に?」との記事を公開した。
タレントの辻希美さんが、次男の歯が生え変わりつつあると報告したブログを引用し、いわゆる"アンチ"から「仕上げ歯みがきとかで普通気づくもんだけどね」「お菓子ばっか作ってるから虫歯だらけになりそう」などと指摘が寄せられ、炎上していると伝えた。
アンチの荒唐無稽ともいえる書き込みを拾って、炎上とみなすのは適当だろうか。
ネットメディア「デイリーニュースオンライン」も20年1月17日、「辻希美、子どものお弁当箱がまさかの"透明容器"で驚愕の声」との記事で、辻さんが弁当箱に使い捨てのプラスチック容器を使ったために「手抜き」などとひんしゅくを買ったと報じた。
しかし、SNS上では辻さんへの擁護や記事への違和感が噴出。J-CASTニュースが記事で引用された書き込みを調べると、匿名掲示板「ママスタジアム」のスレッド「辻希美ブログアンチ」で見つかった。
炎上ネタはページビュー(PV)を稼ぎやすいのか。デイリーニュースオンラインで「辻希美」のタグが付いた記事を検索すると約1000本あり、多くは批判的な論調だった。
松屋と辻さんの例のように、炎上が疑わしいケースにはどう対処したらよいのか。
東京都内のIT企業でデータ分析に携わり、炎上の妥当性を判断する「ものさし」を個人で作った前原雄三さん(仮名)に話を伺った。