安全な接続環境を用意しておこう
(4)カードを何度も読み取っているのに、肝心のマイナンバーは手入力しなければならない。他人に知られてはならない番号とあって、スマホへの直接入力はためらう。もしもの時を考えて、外出先のフリーWi-Fiなど、セキュリティー面に不安のある回線に接続していないか、事前に確認しておいた方がよいだろう。また、ブラウザのアドレスバーを再度確認して、国税庁のドメイン(nta.go.jp)であることや、鍵のマークが表示されていること、URLが「https://」から始まることなどをチェックしておきたい。
(5)細かい話だが、マイナポータルがスマホ表示に適していないのも気になった。国税庁サイトに上がっている「画面の流れ」の説明には、わざわざ「マイナポータルの画面は横長の画面ですので、スマートフォンを横にするか、横にスクロールしてください」との注意書きがある。
とはいえ、マイナンバーや所得額といった個人情報を、セキュリティーを確保しながら扱うには、それ相応の対策をしてきたはずだ。安全面を取ったがゆえに、操作性に影響がでた部分もあるだろう。これから試行錯誤を重ねて、より利便性が高まることを期待したい。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)