北欧流で「衝動買い」を防ぐ
同社によるとスイスや北欧諸国では犬や猫を飼う際、基本的に生まれる前に予約(プレオーダー)をするのが主流だという。そのためブリーダーは、希望者の予約数をもとに繁殖させる頭数を調整する。申し込みがあってはじめて生まれる仕組みのため、引き取り手のない子犬・子猫の増えすぎ防止につながる。また飼い始めるまでに時間がかかることで、飼い主の衝動買い防止などの効果もあるという。
同社は「こうした(北欧諸国のような)飼い方を日本でも主流にできれば、殺処分問題の根本解決に繋がるのでは」と力を込める。
ペットフード協会(東京都千代田区)がまとめた2019年の「全国犬猫飼育実態調査」によると、ペット入手時の情報源として「里親探しのマッチングサイト」と回答したのは犬の飼い主が4.8%、猫の飼い主が13.9%と低い。ペットを探す選択肢として、マッチングイトの認知度向上が今後の課題となりそうだ。