77歳を迎えても「元気ですか~!!」――。
元プロレスラーで参議院議員も務めたアントニオ猪木さんが2020年2月20日、喜寿(77歳)を迎えた。都内ホテルで、約300人を迎えた盛大なパーティーが行われた。
「プロレス殿堂」発足会見も行われた
猪木さんの誕生会に先立ち、まず同じホテルで「プロレス殿堂会」発足の記者会見が行われた。運営は「二世会/日本プロレス殿堂会実行委員会」で、殿堂の賛同者としては、1999年に他界したジャイアント馬場さんの権利などを取り扱う会社、アントニオ猪木さん、藤波辰爾選手、長州力さん、天龍源一郎さんが名を連ねている。
発起人は天龍さんの娘である嶋田紋奈(あやな)さん、藤波選手の息子で同じくプロレスラーのLEONAさん、長州さんの義理の息子である池野慎太郎さんの3人だった。
代表を務めることになった天龍さんの娘・紋奈さんは、
「偉大なる父親たちの功績を後世に伝えるため、またケガなどで試合ができないレスラー、引退した選手のセカンドキャリアのため。私たち二世が声を掛け合って『殿堂』という形を立ち上げることにいたしました」
といった主旨で、発足に至る経緯を語った。
長州力「なぜアントニオ猪木はもらえないのかな」
この記者会見に出席した長州さんが、引き続いて行われるアントニオ猪木さんの「喜寿を祝う会」の前にビッグな発言をした。
「(日本のプロレスは)力道山先生から始まり、やっぱり、夢を与えているんじゃないかと思うんですよね...。元気を与えているというかね。そういう意味じゃ、日本の国民栄誉賞って、なぜアントニオ猪木はもらえないのかなって。いつも不思議ですね。これほど夢や希望を与えたアントニオ猪木、健全なうちに、そういう話が上がってほしいなと思いますね。最近の国民栄誉賞は、何の基準でいただけているのか。メダルを取れば、記録を伸ばせば...。そこも違ってきていて、国民に力を与えている人物がいてもいいんですけどね」
引退後は、バラエティー番組等で「キレてない」発言、また活舌の悪さをイジられることも多い長州さんだが、猪木さんへのリスペクトは、はっきりと発言した。
その後に行われた猪木さんの「喜寿を祝う会」。猪木さんは、普段の赤いマフラーではなく厳かな紫紺のマフラーをまとって登場した。会場には、入場曲でもある「イノキ・ボンバイエ」が流れる中、スクリーンを破ってド派手に登場した。お決まりの「元気ですか~!!」も炸裂したが、
「もう、飽きました(笑)。皆さんの方が、元気じゃないですか」
とジョークを交えつつ、お決まりの
「1、2、3、ダ~~!!!」
で、会場は拍手喝采となった。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)