ジャニーズ事務所退所を会見で発表したタレントの中居正広さん(47)は、2020年4月から独立して個人事務所「のんびりな会」を設立することを明らかにした。
中居さんは、円満退所だと強調したが、元SMAPの別の3人は、退所後に地上波テレビに出演する機会が激減したことから、心配する声もある。中居さんの今後は、どうなっていくのだろうか。
会見で「環境を変えたかった」と語った
「SMAPで色々あったので、環境を変えたかった。リセットしたいということですね」。中居さんは、2月21日の会見は1人だけで登壇し、退所の理由についてこんな内容を語った。会見は、東京・六本木のテレビ朝日で行われた。
SMAPが2016年12月末に解散したとき、中居さんは、退所して「新しい地図」として活動を始めた稲垣吾郎さん(46)、草なぎ剛さん(45)、香取慎吾さん(43)と一緒に行動するとも伝えられた。しかし、木村拓哉さん(47)とともに、事務所に残留する判断を下し、地上波のレギュラー番組もそのまま続けている。
会見で中居さんは、今後しばらく個人事務所への移行期だとして、ジャニーズのマネジャーと業務のやり取りを続けるとした。また退所によって、レギュラー番組の打ち切りや新番組のスタートはないと説明した。
会見では、カメラマンが集まる前から中居さんが姿を見せ、気さくに報道陣に話しかけた。テレ朝で会見をしたことに憶測も流れていたが、この日にテレビの収録があったからだと話した。
「円満退所でしょう」との見立て
ジャニーズ事務所に詳しい芸能関係者は、中居さんの退所時期について、こうみる。
「中居くんは、ジャニー喜多川さんに恩義を感じており、SMAP解散後に3年間も事務所に貢献しています。事務所も恩義を尽くされたと感じていますので、円満退所でしょうね。(19年7月に)亡くなった今は、もう足かせはなくなったと感じていると思いますよ」
とはいえ、芸能界では、事務所を辞めると、厳しい処遇が待っているともされている。中居さんが今後、徐々にレギュラー番組を外されるなど影響はないのだろうか。
「中居くんが芸能界で干されることはないと思いますよ。ジャニーズ事務所は今、そこまでの力がなくなっていますから。ジャニーさんが亡くなって、テレビ各局も、事務所に頭を下げるほどではないと見るようになっています」
中居さんと「新しい地図」の3人との共演については、「普通にあると思います」と話す。3人がスペシャルサポーターをしている東京パラリンピックなどでは、中居さんが3人に絡む姿が見られるのではないかという。
ファンが期待しているSMAP再結成については、こう言う。
「4人とキムタクとは、険悪な関係ではありませんよ。以前は、腹が立つこともあったかもしれませんが、お互いビジネスと割り切って、大人の関係になっていると聞いています。5人を結びつけるのは、SMAPの象徴とも言える『世界に一つだけの花』ですが、プロデューサー(作詞・作曲した槇原敬之容疑者)が事件を起こしてしまったので、再結成は当面難しいかもしれませんね」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)