岩田教授が訴えた「日本版CDC」の必要性 専門家が「科学的意思決定」できる組織を

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「科学的意思決定を避ければ、いつも間違った意思決定に」

   岩田氏は「日本版CDC」の必要性について、

「感染症の流行に対応して、意思決定できる専門家による独立したシステムが必要。プロフェッショナルなものでなければならないし、権限、自治権があり、明確に独立していないといけない」

などと話し、日本での意思決定がその対極にあることを訴えた。

「多くの物事が裏側で決まるのを見てきた。誰がどのようにして決まったのか、内部で何があったのか、誰が誰と議論したのか、それぞれの意思決定にどんな理由、論理的根拠があったのか...。日本ではすべてがダークゾーンだ。何が起こっているのか、なぜ起こっているのか、決して分からない。これは良い科学的意思決定ではない。科学的意思決定を避ければ、いつも間違った意思決定になってしまう。煽情的、感情的、政治的な意思決定だ。こういった意思決定は、感染症のリスクを下げるためにはよくない」
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