クルーズ船の感染対策を「悲惨」と批判 神戸大教授「告発」動画に政府・野党はどう反応したか

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国民・玉木代表「記録だけはしっかりと」「事後的な検証を可能にしておくことが大事」

   野党も動画について取り上げた。同日の衆院予算委員会では、野党統一会派の山井和則議員が、船内でレッドゾーンとグリーンゾーンが区別されているかについて質問。加藤勝信厚労相は、医師の資格を持ち、橋本氏と一緒に現場に張り付いている自見英子(はなこ)政務官から受けた報告内容として、

「船内の区域管理が適切に実施されているかを含め、船内の感染管理について感染症防御チームの専門家の医師に船内を見て頂き、指摘があればその日のうちに対応している」

と答弁した。

   立憲民主党の逢坂誠二政調会長と国民民主党の泉健太政調会長は、厚労省の官房長を呼んで合同で聞き取りを行った。国民の玉木雄一郎代表が同日午後の記者会見で行った説明によると、厚労省側は、岩田氏が滞在した時間や場所が限られていることから「必ずしもあれが全部の実態ではない」などと説明したという。

   玉木氏は、動画については「大変興味深い内容だった」「専門家ならではの指摘があった」とする一方で、

「我々としても冷静に事実関係を確かめたい」

として、現時点での厚労省の対応を非難することは避けた。代わりに、現場の記録を残すことで今後の検証ができる環境を整えるように求めた。

「今はとにかく事態にあたっているので、あまり今やっている事態そのものを批判・追及してしまうと、現場で頑張っている検疫官や厚労省の職員の皆さんの足を止めることになってはいけない。とにかくまずやることは、しっかりと何が行われているかの記録だけはしっかりととっておくこと。そのことによって事後的な検証を可能にしておくことが大事だと思うので、そこだけは早急に対応していただきたい」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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