2020年3月1日に開催される「東京マラソン」を主催する財団が2月17日、今年の大会を一般ランナー抜きで実施することを発表した。
同大会には「準エリート枠」で登録していたというタレントの猫ひろしさん、「チャリティーランナー」として出場予定だった元サッカー日本代表の北澤豪さんらも名を連ねていたが、新型コロナウイルスの感染拡大によってこうした著名人も、出場できない事態となった。
3万8000人のうち5000人が「チャリティー」
「東京マラソン」は2007年に始まり、今年は約3万8000人が参加予定だったが、トップ選手による「エリート枠」200人程度のみで催されることになる。
猫さんはツイッターで、
「外国人準エリート枠の私も今回の東京マラソンは走れず。でも落ち込んでてもしょうがない。良い調子で練習こなしてるから、次の大会早く見つけてそこで絶対自己ベスト更新する!やってやるって!ニャー」
と心情を吐露しつつも、前を向いて走り続けるコメントを発信した。
また元サッカー日本代表の北澤さんは「『ドナルド・マクドナルド・ハウス』の活動を支える"チームの輪"、スポーツを通じた"チャリティーの輪"を少しでも広げたい!」として、2014年から6年連続で出場していた。
東京マラソンでは、複数の形で「チャリティー」が行われており、これにより出場するチャリティーランナーは、実に5000人に上る予定だった。
東京マラソン財団「お金はそのまま指定団体に」
主催財団は2月17日、公式ホームページに、
「新型コロナウイルス(COVID-19)については日本国内においても感染が確認されています。東京マラソン2020の開催に向け、感染症対策等の準備を進めておりましたが、東京都内における複数の感染者が確認される中、多くの一般ランナーが参加する本大会を実施することは困難であるとの結論に達しました。
このため、東京マラソン2020については、マラソンのエリート及び車いすエリートの部のみを開催することといたします」
という書面をアップした。
そこで、大会を主催する東京マラソン財団にチャリティーを通じて集まった寄付金はどうなるのかと聞いてみた。財団の担当者によると、
「集まった募金については、指定団体に寄付いたします。チャリティーランナーの方々には順次、連絡をして参る予定です。ランナーの皆さまにはご迷惑をお掛けしており、誠に申し訳ございません」
という回答で「開催規模縮小の対応に追われております」とのことだった。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)