感染経路が明らかではない新型コロナウイルスの事例が相次ぐ中で、中国側から日本側の状況を心配する声が目立ち始めた。
中国外務省は、日本側に対して「支持と協力を積極的に提供したい」と表明したのに続いて、日本の支援物資が届いたという書き込みには「自分で持っておいてください」「そちらでも必要でしょう」といった反応が相次ぐほどだ。
中国外務省「力の及ぶ限りの支持と協力を積極的に提供したい」
中国外務省は日本の支援に対する感謝を繰り返し表明してきた。そんな中で、耿爽・副報道局長は2020年2月17日にネット上で開いた記者会見で、感謝に加えて日本への支援も表明した。記者が
「日本の関連機関によると、日本はすでに新型コロナウイルス感染が国内で爆発する初期段階にある。現在、感染拡大を阻止することは比較的困難だ」
などとして中国政府の認識や今後の対応方針を聞いたのに対して、耿氏は
「日本政府と世界各界が中国のウイルス対応に真摯かつ好意的な支持と協力をし、中国側はそれを心に銘記し、またそれに対し、深く感謝を表す」
などと表明。その上で「支持と協力」に言及した。
「現在、中国国内の感染状況は依然として厳しいものだが、われわれは自国内におけるウイルスの戦いに努めると同時に、日本側とさらに情報と経験を共有し、日本側の需要に応じ、力の及ぶ限りの支持と協力を積極的に提供したい」
耿氏は「実は、関連する具体的な作業がすでに双方の間で行われている」とも付け加えた。