井上尚弥も要警戒! カシメロに強力助っ人で「最強の肉体」入手

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   ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(30)=フィリピン=に強力助っ人がついた。フィリピンの現地メディア「MANILA BULLETIN」が報じた。現在米マイアミで合宿中のカシメロのサポートメンバーにコンディショニングコーチである通称「メモ」ことアンヘル・エレディア氏が加入。2020年4月25日(日本時間26日)に行われる井上尚弥(26)=大橋=との王座統一戦に向けて最強の肉体を手に入れる。

   記事によると、マイアミ合宿に入ったカシメロにエレディア氏が同行し、現地でトレーニングを積んでいるという。エレディア氏は過去にコンディショニングコーチとしてメキシコ人ボクサーを指導し、世界戦などのビッグマッチに携わった経験を持つ。元世界4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)や、同じく4階級制覇のホルヘ・アルセ(メキシコ)らをサポートしてきた。

   なかでもエレディア氏の名が世界にとどろいた一戦が、2012年12月に行われたマルケスVSパッキャオ戦だ。同カードは実に4度目で、エレディア氏はマルケス陣営をサポート。ウエルター級ノンタイル戦で行われ、マルケスがダウン応酬の末、6回KO勝ちを収めた。同試合は、米国老舗専門誌「リングマガジン」の年間最高試合に選出されるほど、世界的な評価は高かった。

  • 井上尚弥(2016年撮影)
    井上尚弥(2016年撮影)
  • 井上尚弥(2016年撮影)

「マルケスはボディービルダーのような体で...」

   その一方で、試合後にマルケスのドーピング疑惑が浮上。海外メディアはこぞってマルケスの年不相応な不自然なビルドアップを指摘し、「マルケスはボディービルダーのような体でリングに上がった」との報道もあった。マルケス陣営は薬物疑惑を完全否定し、確固たる証拠は見つからなかったものの、過去にステロイドの売買を巡る問題を起こしていたエレディア氏にも疑いの目が向けられた。

   カシメロは井上戦に向けてエレディア氏の指導のもと「鋼の肉体」を手に入れる計画だ。「MANILA BULLETIN」は現地のレポートと練習後の写真を掲載。カシメロは全身汗だくになりながら鍛え上げられた肉体を誇示するように披露している。試合に向けての調整は順調なようで、今後もエレディア氏のサポートを受け、「モンスター」井上との統一戦に備えるという。

   また、カシメロをプロモートするショーン・ギボンズ氏は、井上VSカシメロ戦のポスターについて怒りのコメントを残している。今回のポスターは井上をプロモートするトップランク社が製作したもので、写真は井上のものだけを使用し、カシメロの画像はどこにも登場しない。ギボンズ氏はこの事実を指摘し、「カシメロに対して無礼だ」と語り、「再戦をする時には同じことをしてやる」と憤慨したという。

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