「いくら強い声をいただいても、できないことを約束することは絶対にしない」
こういった説明をした上で、再び政権交代を実現した際には、消費税率のさらなる引き上げについては「議論しない」ことを「約束」する、とした。
「少なくとも、私が総理になれたときに、私が総理をやっている間に、消費税をこれ以上上げることはしません。さらに言います。私がもし総理になれたら、総理をやっている間に消費税を上げる議論はしません。ここまで、しっかり約束をします」
仮に巨額の財源が確保できた場合には、(1)所得の低い人に給付する(2)税率を下げる、といった使途が考えられるとして、「こういうことを政権を取った上で改めて皆さんに問いかけていく」とした。
ただ、次期総選挙で野党が大勝しても、参院は自民・公明で過半数を占めていることから、
「消費税はいずれにしろ、政権取ってもすぐには下がりません、絶対に」
とも述べた。
党大会後の記者会見でも、
「立憲が『ボトムアップ型』の政治を掲げると言ったときに、今回にかぎらず、かなり立憲支持層の中で消費税減税について思う人が多いのではないか」
として、減税に関する質問が出た。やはり枝野氏は
「この問題に限らず、ボトムアップの政治というのは、いわゆる大衆迎合政治とは全く違う。例えば2009年の非自民政権の教訓を踏まえれば、いくら強い声をいただいても、できないことを約束することは絶対にしない、というのは私の責任だと思っている」
として、減税には否定的。税率を引き上げないことについては、
「財政や経済政策の柔軟性を奪うことにはなるかもしれないが、ここだけはしっかりと約束しなければならないことだということで申し上げている」
と話した。
野党間の連携については、一般論として
「互いの違いを認め合って共通点でいかに連携を強化し、広げていくのかという視点で考えている」
などと述べるにとどめた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)