中国外務省の華春瑩副報道局長は2020年2月16日(日本時間)、ツイッターを更新し、異例の日本語で書き込んだ。
日本の茂木敏充外相との会談に臨んだ王毅外相の発言を引用し、新型コロナウイルス(COVID-19)をめぐる日本の支援への感謝を伝えた。
「友情は末永いものだ」
19年10月にツイッターを開設していた華氏。投稿はしばらくなかったが、新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受けてか、2月14日に英語で「冬は永遠には続かない。春は毎年訪れる」とはじめてツイートした。
その後、英語での投稿が続いていたが、16日には異例の日本語でツイート。訪問先のドイツで茂木氏と会談した王氏の発言を引用し、「王外相は『日本の各界が中国の新型肺炎との戦いを支援しているという話題は中国のネット上でもちきりとなっている。日本が差し伸べた支援の手から我々にその温もりが伝わって来る』と述べました」と書き込んだ。
華氏は2月4日に中国の通信アプリ「微信」(ウィーチャット)でも「中国は日本人の温かく良心的な振る舞いに注目している」「感染症は一時的なものだが、友情は末永いものだ」と、中国語で感謝の意を述べていた。
中国の習近平国家主席は4月に「国賓」としての訪日を予定している。新型コロナの影響で延期の可能性もあったが、各メディアによれば、前述の会談で王氏は「習主席の国賓訪問をぜひ実現したい、日中関係を新たな高みに持っていきたい」と話し、訪日準備を予定通り進めることで一致したという。