おサイフケータイの復権なるか? コード決済に挑む「マイル」協業の勝算

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iPhoneでは使えない

   おサイフマイルとラッキータッチとの違いは、フェリカ社独自の「マイル」を介するかどうか。これまでは楽天Edyであれば「Edyギフト」、Suicaであれば「JREポイント」と、電子マネー事業者のポイント(チャージ)が直接たまった。しかし、新サービスではマイルをかませる必要がある。手間がかかる一方で、別の電子マネーでたまったマイルを、特定のポイントサービスにまとめられるメリットもある。

   アプリのリニューアルに合わせて、カードタイプの電子マネーでも「ラッキータッチ」が利用できるようになった。より間口は広がったが、依然としてiPhoneには対応していない。iPhoneではモバイルSuicaが利用できるが、これはあくまで「Apple Pay」の一機能であり、「おサイフケータイ」に対応しているわけではないからだ。

   では、おサイフマイルは、「○○Pay」に対抗する起爆剤になるのだろうか。還元率や利便性、対象機種......と、ここまで見てきた限りだと、まだ優位性を見出すのは難しそうだ。実証実験が終了する6月には、政府主導のキャッシュレス還元事業も終わる。本格サービス開始時に、どんなインパクトを打ち出せるか。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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