比嘉大吾、1年10カ月ぶりにリング復帰 スーパーバンタム級で「ネリ戦」望む声も

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フライ級→スーパーバンタム級はパッキャオと同じ路線

   減量苦のボクサーが階級を上げるケースはボクシング界では「普通」の出来事だが、比嘉のように一気に3階級を上げて再スタートを切るケースはそう多くはない。過去を振り返ると、世界6階級制覇のレジェンド、マニー・パッキャオ(フィリピン)が比嘉と同様の再起ロードをたどっている。1999年9月、WBCフライ級防衛戦で体重超過を犯したパッキャオは、3か月後にスーパーバンタム級で復帰。2001年6月にはIBFのスーパーバンタム級の王座を獲得している。

   比嘉の今後の階級に関しては、復帰戦の内容次第といったところだろうが、世界ランク入りしているバンタム級とスーパーバンタム級の2階級を視野に入れて動くとみられる。WBC以外の団体で世界ランク入りするためには、世界ランカーとの対戦で勝利、もしくは地域タイトルなどを獲得する必要があり、早期の王座返り咲きを狙うのであればWBC王座が現実的となる。

   そこでWBCのバンタム級、スーパーバンタム級の情勢をみてみると、バンタム級は王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)と同級1位ノニト・ドネア(フィリピン)との指名試合が決まっており、今春の米国開催が見込まれる。このWBC王座にからんでくるのがWBA、IBF王者・井上尚弥(26)=大橋=だ。井上は4月25日にWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)戦を控えており、その次に関してはIBFの指名試合を考慮しながらWBC王座の統一戦も視野に入れている。

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