森永製菓の業務用食品「スナックの素」が、2020年3月末で終売することが分かった。同商品は、揚げるとスナック菓子「スピン」になる。
SNS上では「おうちで揚げるスピン大好きなのに...」「親にねだって買って貰ってた」と惜しむ声が上がっている。
製造工場の閉鎖にともない終売
トウモロコシなどを原料としたスナック菓子「スピン」。屋台や居酒屋などで食べたこと のある人は少なくないだろう。「スピン」は1969年、森永と米国ゼネラルミルズ社の合弁会社「森永ゼネラルミルズ」(当時)が製造開始した商品だ。
この元となっているのが「スナックの素」。揚げると大きく膨らみスピンになる。
森永製菓によれば、正確な発売日は不明で、記録が残っているのは2003年からだという。日経産業新聞の1976年6月28日付の記事では、「森永製菓、業務用スナック素材食品に進出――7月から『スピン・フライ用』」と伝えていた。
外食系の業務用食品卸向けに販売してきたが、製造工場の閉鎖にともない終売を決めた。2020年3月末ごろの終売を予定する。
東京都内の菓子問屋が2020年2月11日、ツイッターで「当店の定番商品として長年ご愛顧頂いております『スナックの素』(中略)残念ながらメーカーより終売決定の通知が来ました」と報告すると広く拡散され、
「おうちで揚げるスピン大好きなのに...」
「小さい頃、よく流通センターに買いに行って、親にねだって買って貰ってた」
「子供達が大好きなスピン 我が家のおやつの定番が」
と惜しむ声が相次いだ。
同社は「長年の間、たくさんのお客様にご愛好頂き、大変感謝しております。今後とも、皆様に愛される商品作りに一層注力して参ります」と話す。