eスポーツはコナミを変える? 「HD新社長体制」への期待と不安

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新規事業の加速に意欲

   ところで、コナミHDは決算発表と同時に8年ぶりの社長交代(4月1日付)を発表した。創業者で今も代表権を持つ上月(こうづき)景正会長(79)の次男、拓也社長(48)が代表権のない取締役に退き、後任社長に東尾公彦副社長(60)が昇格する。2019年に創業50周年を迎えたコナミHDは、この節目に経営体制を刷新した格好だが、拓也氏はまだ十分に若い。その拓也氏を退けつつ取締役に残す判断は景正氏以外にできようもないが、会長の肉声が伝わってこないため真意は不明だ。ただ、創業者で実権を握る高齢会長のもと、その後継体制の安定性に不安を持つ投資家が株の売りに出たとしても不思議ではない。

   報道によれば、東尾次期社長は1月30日の記者会見で「ゲームセンターを『eスポーツセンター』に」と述べ、ゲーム対戦競技「eスポーツ」などの新規事業の加速に意欲を見せた。もちろん新規事業は大切だが、投資家の多くは減益後の2021年3月期の立て直しの手腕を注目している。

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