「不確定な情報が流れ、マスクを奪い合うようなことが起きてはいけません」
逆にネットの一部で言われているような「空気感染」、つまり飛沫核感染の可能性については懐疑的だ。勝田氏はこう話している。
「『飛沫核感染』するのは、たとえば麻疹(はしか)や結核です。飛沫核感染がもし疑われるようなことになれば、予防方法も麻疹や結核と同じになります。それに必要なのは『N95マスク』(編注:密度が高く、より小さな粒子を捕らえられる医療用マスク)です。
しかし、これまで明らかになってきたコロナウイルスの性格上、おそらく空気感染は起こらないものと考えられ、N95マスクまでは不要です。N95マスクが必要だという誤解が広がらないよう、私たちは情報に注意しなければならないと思います。
不確定な情報が流れ、マスクを奪い合うようなことが起きてはいけません。まずは手洗い、咳エチケット、アルコール消毒、飛沫がつく手すりなどの頻繁な掃除といった、基本の飛沫感染対策を徹底することが肝要です」
(J-CASTニュース編集部 青木正典)