「逆にいえばリゴンドー選手を倒せるのは...」
リゴンドーは2014年12月のタイトル戦で7回に2度のダウンを奪われながらも、10回にダウンを奪い返し、11回終了TKO勝利を収めた。この試合はリゴンドーのパンチにより天笠の顔面が腫れあがったため、11回終了後に天笠サイドが棄権を申し出たもので、天笠は「左頬骨折の疑い」で試合後に病院に直行。対照的に2度のダウンを喫したリゴンドーの顔面はきれいなままで、防御技術の違いをまざまざと見せつけられた。
プロモーターとして約2週間、日本に滞在したリゴンドーをサポートしたという金平会長は、「私が成田空港に迎えに行った時、リゴンドー選手の体が意外に小さいと感じました。それが初練習でリングに上がったリゴンドー選手の体を見ると、とても大きく何かオーラのようなものを感じました。食事はいつもステーキで、減量の心配はなかったと思います」と話した。
五輪2大会連続金メダリストで、プロキャリアは20勝(13KO)1敗1ノーコンテスト。唯一の黒星は、2017年12月に2階級上のスーパーフェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に挑んだ一戦のみで、スーパーバンタム級ではいまだ負けなしだ。金平会長は「井上選手がリゴンドー選手に苦戦する可能性を指摘しましたが、逆にいえばリゴンドー選手を倒せるのは井上選手しかいないということ。ぜひ日本で開催してほしい一戦です」と話した。