ダウンタウンの松本人志さん(56)が、2020年2月9日に放送された日本テレビ系「ガキの使いやあらへんで!」で、自身が「頻尿」であることを明かした。
「2時間映画は、まず無理で...」
同放送は、相方の浜田雅功さんと久々に2人の「立ちトーク」で行われた。その中で松本さんが話し始めたのは、自身の「頻尿」についてだった。松本さんは、
「50(代)半ばでしょ? もう、頻尿なんですよ。2時間超えの映画は、まず無理で...。(上映中に)1回(トイレに)行くと決めている。でも、その1回を大切にしないと、下手したら2回行かないといけない」
続けざまに、先だって公開された「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を見た時の話で、
「ちょっと前も『スター・ウォーズ』、あったでしょ? もう、こっちが『ウォーズ』」
と、股間を指さし、スタジオの爆笑を誘った。
筆者は現在45歳だが、周囲の友人から「最近、トイレが近くなってさ...」という話を耳にすることがある。松本さんといえば、昨今ではジムで体を鍛え上げ、50代半ばと言っても、ムキムキな体を誇っている。しかし体を鍛えても、やはり加齢には勝てないのだろうか?
J-CASTニュースは、泌尿器科の専門医である「新橋日比谷通りクリニック」の吉原秀樹院長に話を聞いた。
男女で「頻尿」に違いが
吉原院長によると、男性と女性では「頻尿」にも違いがあるという。
「まず、男性には『前立腺』がありますよね。加齢とともに疑われるのが『前立腺肥大症』です。男性の場合、年を重ねると前立腺が大きく太くなって、尿道を圧迫し、さまざまな排尿障害を引き起こすことがあります。あとは『慢性前立腺炎』も疑われます」
ちなみに、女性の場合はどうなのだろうか?
「女性には『前立腺』がありませんよね。なので、女性の『頻尿』の場合は、『過活動膀胱(ぼうこう)』や『慢性膀胱炎』などが疑われます。いずれにしても診察や検査をして見ないと、ハッキリとしたことは言えませんけれども」
「男女とも7~8人に1人ぐらいの割合」...意外に多かった
吉原院長によると「男女とも7~8人に1人ぐらいの割合で、何らかの『排尿障害』を抱えている」というから、決して看過できない事態である。
吉原院長は、さらに続ける。
「ほかに『心因性』という可能性も考えられます。例えば、受験生の場合、試験前に緊張して、普段よりトイレが近くなってしまう...というようなことです。この場合は、一時期のストレスやプレッシャーから解放されると、症状がなくなることがほとんどです」
また膀胱については、
「尿が溜まってもいないのに『トイレに行きたい』と思い込んでしまうことで、さらに行きたくなってしまう...というものも『心因性』の1つと言ってもいいかもしれません」
ただ、現代では薬も進歩しているそうで、
「まずは検査を受けていただき、投薬治療することをお勧めします。膀胱も筋肉なので、薬によって『弛緩』させることができます。そうなると、膀胱内に尿をより多く溜められるようになってきます」
吉原院長によると、外のロケが多いタレント(特に女性、外で気軽に放尿できないため)にも多く見受けられるという。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)