外国語の車内アナウンスを「肉声」で... 東京五輪まで半年、鉄道各社の対応進む

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地上の大手私鉄の取り組み

   他の大手民鉄の取り組みはどうか。味の素スタジアム(東京都調布市)が沿線にあり、昨年はラグビーワールドカップで観客輸送に従事した京王電鉄と、観光地・秩父(埼玉県)を抱え、中国人人口の多い豊島区池袋をターミナルとする西武鉄道に取材を行った。

   京王電鉄の場合、外国語のアナウンスは自動放送か、タブレット端末に登録した音声による放送を基本としている。その他にも語学力に自信のある乗務員が、肉声で沿線情報などをアナウンスしているという回答だった。ラグビーW杯に備えて、タブレットに登録の音声バリエーションも増やしていたとのこと。これらは通勤ラッシュそして土休日の行楽時間帯に実施しているという。

   西武鉄道は18年12月から肉声放送を行っていた。きっかけは同年の台風24号接近の際の計画運休で、「インバウンドに対する『おもてなし』の意識の向上、異常時英語放送実施の訓練を目的としております」と答えている。通常時は自動放送で間に合っていても、異常発生時に外国人にも適切な案内ができることを狙っている様子だ。既に駅名標・車内標・発車標など視覚面での多言語表記が進んでいるが、五輪に向け聴覚面でもフレキシブルなサービスが整備されつつある。

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