中国・武漢市からチャーター機で帰国した人たちが泊っている千葉県勝浦市内の勝浦ホテル三日月前の砂浜に、「まけるな!」といった大きな文字が描かれ、ツイッターに写真が投稿されて反響を呼んでいる。
砂浜には、「まけるな」の他に「おつかれさまです! がんばろう」「あと少しがんばろう」との文字もあり、太陽やハート、魚なども描かれていた。
「泣いた。 ホテルの人か 地元の人か わからんけど有難う」
ツイッターでは、チャーター機の第1便で2020年1月29日に帰国し、ホテルの部屋に滞在中という「三代目武漢ブログ(@Wuhanblog3rd)」のアカウントの人が、砂浜の文字の写真を2月6日に投稿した。
「泣いた。 ホテルの人か 地元の人か わからんけど有難う」
部屋から文字を見た感想を、こうつづっている。
8日には、「心はひとつ またきてね」と砂浜に描くグループも現れた。このツイート主は、砂浜から手を振って滞在者を激励する人たちの様子を撮った動画もアップした。その後のツイートでは、「メッセージは波で消えてしまったが 目に焼き付けた隔離者の心からは 一生消えることは無いだろう」と感謝の思いを明かした。ツイート主は、自らのブログ(武漢ブログhttps://wuhan-blog.com)でも、これまでの経緯などを書いている。
父親が武漢から帰国して滞在しているという女性も7日、いくつかの写真をツイッターにアップし、20万件以上もの「いいね」が付いている。
部屋の窓に「応援ありがとう!!」の貼り紙も
勝浦ホテル三日月の企画室にJ-CASTニュースが2月9日に聞いたところでは、砂浜の文字は、6日には確認したという。小学生を含めた地元の人たちが主に描いていたそうだ。
8日には、ホテルにいる日本政府職員が文字のことを知って、ホテルの館内放送でこの日に紹介した。これに対し、部屋の窓に「応援ありがとう!!」の貼り紙を出す人も現れた。
ホテルには、9日現在で武漢から帰国した人たち176人が滞在しており、元気で過ごしているという。検査で問題がなければ、2月13日にはホテルを出られる見込みになっている。
砂浜の激励メッセージについて、ネット上では、「これ、ホントに感動もんだわ」「1番元気つけられるよね」と共感の声が広がっている。ホテル滞在者に対しては、「あと少し頑張ってほしい」「無事にホテルを出られることを願います」などとエールが送られていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)