「いざクビになると何も考えられない状態に...」
高校、大学と野球のエリートコースを歩んできた森山氏は、プロに入って大きな壁にぶちあたる。「大学時代も150キロの球を見てきましたが、同じ球速でもプロは球質、キレが異なりました」。プロのレベルの高さを痛感し、不安の日々を過ごしたこともあったという。ルーキーイヤーの2017年は1軍で5試合に出場したものの、18年、19年はファーム暮らしが続き1軍での出場はなかった。
「正直なところ、自分がクビになるのではないか、という気持ちがなかったといえばウソになります。どこかでクビになるのでは、という気持ちがある反面、まだ現役でしたので、きちんとやらなければいけないという気持ちが入り交ざっていました」(森山氏)
大卒入団の森山氏は、ファームで結果を残せず下の年代が増えていくにつれ不安も大きくなっていったという。戦力外通告を受けた時の率直な気持ちを森山氏は次のように語った。
「(戦力外通告を受けた時は)気持ちの整理がつきませんでした。クビになるのではという気持ちはありましたが、いざクビになると何も考えられない状態になりました。これからどうしたらいいんだろうと、頭が真っ白になりました」(森山氏)