NHKの和久田麻由子アナウンサー(31)と桑子真帆アナウンサー(32)の人事について、2020年2月6日にサンケイスポーツなどが報じた。
現在、和久田アナは朝の「NHKニュースおはよう日本」を、桑子アナは夜の「ニュースウォッチ9」を担当しているが、報道によると、3月30日からは和久田アナが「ニュースウォッチ9」を、桑子アナが「おはよう日本」を担当するという。
2人は共に、紅白総合司会を経験済み
両名は共に、「おはよう日本」「ニュースウォッチ9」というNHKを代表するニュース番組を担当するエースアナウンサー。さらに、桑子アナは2017年と2018年に、和久田アナは2019年に「NHK紅白歌合戦」で総合司会を務めているなど、相似性のあるキャリアを歩んでいると言えるだろう。
「同格」とも言える2人が担当番組を入れ替わるとあってツイッター上には「桑子さん、和久田さん、どちらも私がNHK見る時間帯の方だから!! とっても嬉し~」といった声があふれるなど、視聴者からの注目度は高い。時に、ライバル関係にあるのではとも目される2人がお互いの番組へ異動するわけだが、ここで、今回の異動が2人にとって得なのか損なのか、分析してみよう。
まず、「おはよう日本」から「ニュースウォッチ9」に移る和久田アナについて考えてみよう。和久田アナは、視聴者から「毎朝『おはよう日本』の素敵なアナウンス力で癒されています」といった声が上がることが多く、そのアナウンス力に魅了されている視聴者が多いアナウンサーだ。このため、番組の異動によって生じる環境の変化にもすぐに対応できると考えられるため、異動がプラスに作用することはあれど、マイナスに作用することはないだろう。
「バラエティー路線に行った方が...」
一方の桑子アナだが、和久田アナ同様根強い人気を誇っているものの、これまでに、アナウンスの技量について心許ないシーンがあったのも事実。2018年の平昌オリンピックの開会式の中継では、番組ラストに「開会式」を「閉会式」と言い間違える一幕があったほか、2018年の紅白では、白組が勝利したにもかかわらず、「紅組に優勝旗が渡されます」とアナウンスしてしまうという痛恨のミスを犯してしまったことも大きな話題となった。このため、番組の異動によって生じる環境の変化への対応力は、和久田アナほどのものは期待できないのではないだろうか。
加え、桑子アナといえば、昨年では「ニュースウォッチ9」で着ていた衣装について、非常に刺激的だとする声が上がるなど、時に、アナウンス力以外のことで話題になってしまうキャラクターでもある。このため、今回の異動に関しては「和久田アナが夜、桑子アナが朝の異動が発表されたけど、桑子アナはバラエティー路線に行った方が良いと思います」と、必ずしも報道番組ばかりが桑子アナの居場所ではないのではないかと指摘する声も上がっているほどだ。
これらの材料を総合すると、今回の異動は、和久田アナにとってはマイナスに作用することはなさそうに見えるが、桑子アナにとっては、これまでの活躍が必ずしも続くとは限らない状況になることも考えられる。桑子アナは3月30日の異動初日から、新たな一面を見せられるのだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)