【追記】「手作り目薬」でサンケイリビング謝罪 炎上の読者ブログは「監視体制強化」へ

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Wi-Fiは悪影響?ワクチンは危険?

   あんふぁんメイトの記事は「ブログ」との体裁だが、「日々のちょっとためになる情報を発信します」と標榜し、通常の記事同様、読者を強く意識した内容になっている。最新のブログは、あんふぁんwebのトップページに掲載される。

   専門的なテーマを扱うブログもあり、前述の「手作り目薬」以外にも"質"が問われる記事が見つかる。

   例えば、「【寝てる間はWi-Fiをオフにしよう】子供への影響や対策」では、Wi-Fiは人に悪影響があると言われているとし、具体的には「脳波への影響(睡眠障害)」「子供の発達障害の恐れ」「精子の減退・卵巣への影響」を列挙している。ただ、根拠は示されていない。

   「インフルエンザウイルスに効果実証済み!これで予防すべし」(現在削除済み)では、市販のオーガニック食品(記事では商品名に言及)にインフルエンザウイルスの不活化作用があり、感染予防として推奨している。こちらも根拠は明記されていない。

   そのほか、インフルエンザワクチンの危険性を訴えたり、効果をめぐり意見が分かれる「手のひら(手あて)療法」「ホメオパシー」「経血コントロール」を紹介したりするブログ記事が見つかった。

   サンケイリビング新聞社に(1)記事のチェック体制の有無(2)信頼性の担保方法(3)今回の件を受けて、再発防止策などを講じる予定はあるか――などを尋ねたが、期日までに回答はなかった。

   なお、取材を申し込んだ後、前述の「Wi-Fi」と「手あて療法、ホメオパシー」の記事は削除された。「目薬」の記事と違い、ページ上に削除理由は書かれていなかった。

   (6日19時20分追記)フジサンケイ新聞社は同日、同社公式サイトで「ブログ記事削除についてのご報告」と題した声明を発表した。

   記事削除の理由を「一部報道を含む外部からのご指摘等を受け、当該記事の筆者に確認したところ、添加物のない自然塩を使うことを意図し『塩化ナトリウムの入っていないもの』と誤記載したという事実が確認されました。また、当社としては、目薬およびコンタクトレンズの保存液等を自作するという記事の主題そのものについての検討が不足していたと考え、当該記事を削除いたしました」と説明。

   記事のチェック体制は「社内の監視(モニタリング)および読者からの記事コメント等を通じたご指摘等にもとづき、当社の運用基準に抵触すると判断した場合は、記事を修正・削除することがあり、過去にもそのような対応を行っております」としており、再発防止として「さらに記事の監視体制の強化と精度の向上に取り組んでまいります」と誓った。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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