日本テレビ傘下のプロeスポーツチーム「AXIZ(アクシズ)」を運営するアックスエンターテインメント(本社・東京都港区)は2020年2月5日、新規加入選手が過去、ツイッター上で行っていた発言について「心を痛められた方々、並びにeスポーツファンの皆様に心からお詫び申し上げます」と謝罪した。選手としての登録も見直すとしている。
同選手は1日付で補欠選手として加入。4日ごろからツイッターでの過去の投稿が問題視され、中国人や韓国人、また女性、障害者などに対する複数の発言が、インターネット上で物議を醸していた。
「一般常識、またチームの方針からも、許されるものではない」
AXIZは日本テレビの子会社であるアックスエンターテインメントが運営するプロのeスポーツチームで、18年6月に設立。ジャンル別に3部門のチームを擁している。
批判が集まったのは、2月に「MOBA部門」へ新規加入したFujioka(フジオカ)選手の過去の投稿。少なくとも2015年~2018年ごろにかけ、外国人、女性や障害者に対する複数の発言が4日ごろから「差別的」な内容だと指摘され、ツイッター上で拡散。物議を醸すことになった。
こうした中、アックスエンターテインメントは5日、公式サイトで「Fujioka選手の過去の発言につきまして」と題した声明を発表。「Fujioka選手は、2020年2月1日付でAXIZの補欠選手として新規加入した選手です。それまで、Fujioka選手にプロ選手としての経歴はございません」と前置きしながら、
「問題となりましたツイートは、プロになる前の発言とはいえ、一般常識、またチームの方針からも、許されるものではないと判断しております」
と問題視した。そのうえで、
「チームとしては本件を重く受け止め、即座の対応としてFujioka選手に厳重注意処分を下し、更にFujioka選手の補欠選手としての登録について見直しを行います」
と同選手を処分することを明かした。
最後に「私達チームスタッフも含め皆様にご迷惑やご心配をおかけする事が無い様、引き続き誠心誠意チーム運営に努めて参る所存です。今回の件で心を痛められた方々、並びにeスポーツファンの皆様に心からお詫び申し上げます」と謝罪した。