小野田寛郎さんの「戦争」に関心
残留日本兵の代表的存在が、終戦を信じずにフィリピン・ルパング島のジャングルに潜伏し、元上官の任務解除命令を受けて1974年に帰国した元少尉の小野田寛郎(ひろお)さんだ。自伝では小野田さんが帰国するまでの経緯に関する記述が続き、小野田さんが死去した14年1月が「ちょうど私がアフガニスタンに向けて荷造りをしていた時だった」。その上で、小野田さんの潜伏期間と対比させる形で、自らのアフガニスタン生活をいかに長く感じたかを説明した。
「小野田の戦争は34年続いた。自分の戦争は7か月足らずだったが、2回にわたって投票が行われたアフガンの(大統領)選挙と、待ち望まれていたISAF(国際治安支援部隊)の司令官交代の興奮と不確かさを網羅するには十分だった」
自伝での日本に関する記述はこれだけだが、今後の候補者指名争いで貿易摩擦や雇用がクローズアップされれば、言及する可能性もありそうだ。
今後、候補者指名争いは、2月11日の北東部ニューハンプシャー、22日の西部ネバダ、29日に南部サウスカロライナなどで予備選や党員集会が続く。リードしたアイオワは全米よりも白人の割合が高いのに対して、他の都市ではヒスパニックや黒人の割合が高く、情勢が変化する可能性もある。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)