漫画ヒロアカの人名変更は本当に必要? 「史実想起」指摘に違和感持つ人も

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   週刊少年ジャンプの人気漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場する「志賀丸太」の人物名に批判が出て、発売元の集英社側が名前を変更すると発表したことについて、ネット上では異論も出ている。

   問題視された「丸太」は、木材などの意味でも使われることから、今後、表現の自由を狭めてしまうことにつながらないかとの懸念があるためだ。

  • 作者もツイッターで説明したが…
    作者もツイッターで説明したが…
  • 作者もツイッターで説明したが…

他の漫画家や議員からは、表現の自由侵害に懸念が

   この問題では、ジャンプの編集部が2020年2月3日、人物名に「過去の史実を想起させる」との指摘があったとして、コミックス収録時に名前を変更することにしたとサイト上で明らかにした。

   サイトでは触れていないが、具体的には、第2次世界大戦中の旧日本軍「731部隊」が、人体実験の被害者を「マルタ(丸太)」と呼んでいたとして、これは被害者への冒涜だとツイッターなどで騒ぎになったことを受けた措置とみられている。

   作者の堀越耕平さんは3日、指摘を重く受け止め、名前を差し替えるとツイッターで明かしたが、ネット上では、きちんと謝罪すべきだといった批判も、まだくすぶっている。

   一方で、日本のニュースサイトのコメント欄やネット掲示板などでは、集英社側が名前を変更するとしたことに疑問や批判の声も上がった。

「いくら何でも難癖でしょ」「あっさり屈してたら創作なんてできない」「これからは丸太小屋という言葉も禁止用語になるのか...」「ジャンプは悪しき前例を作ってしまった」

   他の漫画家や議員からも、批判を受けて名前を変えることは、表現の自由への侵害にならないのかいった懸念の声がツイッターなどで出ていた。

   堀越耕平さんがなぜ「丸太」の表現を使ったかについては、ネット上では、過激な描写で知られる他の漫画家の名前をモジったのではないか、など様々な憶測もされている。

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