鳥居や玉垣の基礎に、子ども乗せて記念撮影... 神社が親たちに注意喚起「安全のためです」

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声をかけると、逃げるように立ち去ってしまった

   有鹿神社の禰宜・小島さんはJ-CASTニュースの取材に、記念撮影する親子を見た時の様子を明かす。鳥居の脚についている台座に乗って写真を撮ろうとしているのを見つけた時、「危ないからやめてください」と声をかけたところ、逃げるように立ち去ってしまったという。小島さんは、日常ツイートの多いアカウントで真剣な注意喚起をした理由を「お子さんの安全のためです」と改めて強調する。

「子ども1人というより、親御さんが一緒になってやってしまうからこそ危険だと感じます。親が写真撮影のために、乗ってはいけないところにお子さんを堂々と乗せてしまうと、お子さんも『問題ないことなんだ』と感じてしまいます。その子がもう少し成長して、神社に子どもだけで遊びに来た時、何の気なしに同じように乗ってしまって、玉垣や鳥居が耐えられるかというと分かりません。

有鹿神社の玉垣や鳥居に関しては自動車がぶつかりでもしないと崩れませんが、そもそも人が乗ることを想定していません。住宅のブロック塀も同じですよね。そうでなくても寺社仏閣の構造物はどこも、震災の影響などで少しずつダメージを受けていると思います。場所によっては後継者不足で廃絶が近く、新しく直せないために、強度が小さいところも増えてくるかもしれません。子どもの安全が気になり、注意喚起することにしました」

   特に木造の場合、災害や老朽化などで鳥居が倒れてしまう例もある。牛嶋神社(東京都墨田区)では18年10月、台風24号の影響で鳥居が倒壊した(19年に再建)。18年8月には、テレビアニメ「らき☆すた」の聖地としても知られる鷲宮神社(埼玉県久喜市)の鳥居が倒れた。朝日新聞の18年8月11日の報道によると、柱部分に長年雨水がしみこみ、根本が腐っていたことが原因だった。

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