今度はスパイク?厚底シューズ問題が飛び火 好タイム連発で論争に...ナイキ試作品めぐり

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   陸上長距離界で注目を集める「厚底シューズ」問題がトラック種目のスパイクに波及した。

   英紙ガーディアン電子版は2020年2月2日、陸上女子800メートルで英国の屋内記録を更新したジェマ・リーキー(英国)が使用したスパイクについて、ソーシャルメディアで懐疑的な声が上がっているとの記事を掲載。「厚底シューズ」問題がスパイクに飛び火して議論が再燃している。

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自己記録を4秒近く更新して新記録、2位選手も好記録

   記事によると、リーキーは2020年2月1日にスコットランド・グラスゴーで行われた陸上大会(屋内)に出場し、女子800メートルで1分57秒91をマーク。この記録はリーキーが持つこれまでの記録を4秒近く更新するもので、2010年に樹立された英国屋内記録1分58秒43を更新し、世界屋内記録11位というものだった。2位のローラ・ミュア(英国)も1分58秒44の好タイムをマークした。

   好タイムが連発したことで、英国の一部ソーシャルメディアでは、リーキーとミュアが着用した米大手スポーツメーカー・ナイキ製のプロトタイプ(試作モデル)のスパイクに懐疑的な声が上がっているという。2人が着用したスパイクは、彼女らのパフォーマンスの重要な要因であるか、または世界陸連の新たなルールに照らして禁止されるべきかが議論の的となっているようだ。

   世界陸連は1月31日、2020年東京五輪に向けてシューズの新ルールを発表した。「厚底シューズ」については現在市販されているシューズの着用が認められた。4月30日以降の大会で使用が可能となるのは、大会4カ月前に市販され、靴底の厚さは4センチ以内、中に入れられるプレートは1枚だけとなる。トラック種目で着用するスパイクは、ソールにスパイクピンを装着する目的としてプレートを追加することが認められ、同じく4月30日以降の大会で使用可能となるのは、大会4カ月前までに市販されたものに限られる。

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