「愛車に必要なパーツ」リクエストも募集
トヨタが17年ぶりにスープラを復活させただけでなく、廃版となった先代モデルの部品をわざわざ復刻するのは、今後もスープラを世界で愛されるスポーツカーとして育てるという意思表示だろう。トヨタは今回の復刻について「『思い出の詰まった愛車に乗り続けたい』というお客様の想いに応えたい。廃版となった部品の復刻は容易ではないが、多くの部品の復刻をめざしたい」と話している。
復刻する部品は、プロペラシャフト、ブレーキブースター、ウェザーストリップなどで、2020年春ごろから準備が整いしだい、ウェブサイトで公開するという。
トヨタはどんな部品を復刻してほしいか、オンラインでリクエストの受け付けも始めた。トヨタは「あなたの愛車がこれからも走り続けるために必要としているパーツを教えてほしい。あなたの声が次の復刻パーツを生み出す原動力になる」とアナウンスしている。これが本当なら、スープラオーナーにとってはまたとない朗報に違いない。
ただ、旧車オーナーが気になるのは部品の価格だ。初代ロードスターなど旧車を維持するのに、新車1台を買うのと同じくらいのコストがかかるのは珍しくない。自動車文化を育てる意識の高いトヨタであれば、ぜひリーズナブルな価格での部品供給を期待したい。
日本メーカーでは、スバルや三菱自動車などが、まだ部品の復刻サービスを行っていない。スバルにはレガシィやWRX、三菱にはランサーエボリューションなどがあり、潜在需要はあるはずだ。ぜひ残るメーカーもマツダやトヨタなど先発メーカーに続き、ファンの期待に応えてほしい。