ゲーム・アニメ・リアルライブで展開するガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!」(バンドリ!)発のバンド、Roselia(ロゼリア)の単独ライブ「Rausch」(ラウシュ)が、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで2020年2月1日に開催された。
BanG Dream!ではキャラクターを演じる声優同士が作中同様のバンドを組み、ライブでは生演奏で楽曲を披露している。Roseliaは相羽あいなさん(湊友希那役/ボーカル)、工藤晴香さん(氷川紗夜役/ギター)、中島由貴さん(今井リサ役/ベース)、櫻川めぐさん(宇田川あこ役/ドラム)、志崎樺音さん(白金燐子役/キーボード)の5人バンドで、単独ライブとしては19年8月以来6カ月ぶり8公演目のライブとなった。
熱く、時にコミカルに
開演と共にゴシックなステージセットがあらわになり、相羽さんが「私たちにとって始まりの曲」という1stシングル「BLACK SHOUT」で、全15曲のライブは始まった。メインボーカルの相羽さんの歌声と4人が奏でるサウンドに、1曲目から観客もクラップやコールアンドレスポンスで声を大にして応える。
ロックな楽曲主体のセットリストとは裏腹に、MCでは5人はキャラクターになりきってなぞなぞをかけたり、キャラクターらしからぬ言動を見せたら減点になり罰ゲームがある企画「キャラ設定をくずしちゃいけない!!クッキー作り対決」の映像が流れるなどで客席を笑わせる。また「Determination Symphony」「ONENESS」では、相羽さんが工藤さんに寄り添って歌うなど、耽美的なシーンも。
また同じBanG Dream!のバンドとして、既に1月27日に特別公演を開催した「Pastel*Palettes」、19年11月30日・12月1日にRoseliaと合同ライブを開催した「RAISE A SUILEN」への対抗心をのぞかせ、2020年はBanG Dream!にとって「とっても大切な1年になりそうなので、一体となって盛り上げていきましょう」(相羽さん)と意気込みを語っていた。
タオルは「オリジナル曲でもやってみたい」
後半から終盤にかけてもステージと客席のボルテージは衰えず、楽曲「Shangri-La」(アニメ『蒼穹のファフナー』主題歌)をカバーし、相羽さんはタオルを振りながら歌い上げた。既にゲームの中でRoseliaがカバーしていた曲だが、突然のライブでの生披露に客席からは驚きと歓声が沸き起こった。Roseliaのライブで初めてという、メンバーがタオルを振る演出には、「いつかオリジナル曲でもやりたい」(工藤さん)とこれからの楽曲展開に期待を持たせた。サプライズの演出でタオルを持っていなかったファンも少なくなかったようだが、これからはタオルの準備が必須になるかもしれない。
アンコールは過去のライブでは、Roseliaのキャラクターではなく声優個人の素のパフォーマンスとして歌唱していたとのことだが、今回は「キャラを入れて」演じている5人のキャラクターとして、壮大な「約束」と、Roseliaらしい重低音が響く「LOUDER」を熱唱、客席で振られるペンライトもほぼ赤一色に染まり、最後までライブを楽しもうとしていた。終演の挨拶では、「Roselia ファイティーン!」の掛け声をメンバーと観客が一緒に上げ、また幕が下りた後「罰ゲーム」として工藤さんがコミカルな終演後アナウンスで会場を和ませていた。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)