ボクシングのWBAは2020年2月1日までに最新のランキングを更新し、元WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(25)=メキシコ=がスーパーバンタム級2位にランクインした。ネリは昨年11月に予定されていたWBC世界バンタム級挑戦者決定戦において体重超過を犯し、試合は中止された。翌月のWBA世界ランキングではバンタム級から除外され、WBCもこれに追随して世界ランキングから除外した。
ネリの体重超過を受け止め、WBOは今後、ネリの世界ランキング入りを見送る方針を打ち出していた。WBCのマウリシオ・スライマン会長は、ネリに対してスーパーバンタム級、フェザー級への転級を命じていた。ただ、WBCはネリの体重超過に対して明確なペナルティーを与えていない。
亀田和毅はフェザー級4位
また海外メディアでは、ネリが復帰後すぐにタイトル戦の可能性があることを予想するものも。WBC世界スーパーバンタム級王者レイ・バルガス(メキシコ)に挑戦する話も浮上しており、今後、WBCでの世界ランク復帰の可能性が高い。
体重超過に加えてドーピング疑惑のあったネリに対して海外メディアから厳しい声が上がっており、復帰に対して否定的なメディアもある。その一方でネリの実力を高く評価するものもあり、今回のネリの世界ランク入りは賛否の声があがりそうだ。
また、世界2階級制覇の亀田和毅は、フェザー級4位にランクイン。WBCに続いてスーパーバンタム級から転級し、兄・興毅氏が成し遂げた世界3階級制覇を目指すことになる。