行列大の苦手派としては嬉しいけど
モバイルオーダーの利点は、注文待ちの時間を省けることにある。個人的な話で恐縮だが、筆者は行列が大の苦手だ。前夜から「明日の昼飯は、ここへ行こう」と決めていても、入店待ちの客が1人でも居ると食欲がそがれ、時には何も食べたくなくなるほど落ち込んでしまう。「待つのも、味の一部だ」とのご意見もあるだろうが、私にはストレスで仕方ない。その手順をひとつ飛ばせるのであれば、その心理的ハードルは大きく下がる。
店舗からしても、モバイルオーダーが普及すれば、レジ要員の削減を見込める。客対応が少なくなるため、トラブル対策にもなるだろう。細かい話で言えば、紙のレシートが発行されない(メールで届く)ため、若干ではあるがゴミの削減も期待できる。
ネット上では「マクドナルドの事前注文サービス」と伝えられることもあるが、店舗につかないと支払い・注文できないため、厳密にはセルフレジの一種と言える。混雑時の店内飲食では、席を確保できない場合があるため、到着前に注文できないのは理にかなっている。ただテイクアウトでは、店に着くなり受け取りたい人も多いはず。たとえば訪問時刻を指定して、それまでに調理してもらえる仕様になると、より便利になりそうだ。
利便性で言えば、「モバイルオーダー」アプリが、「マクドナルド」公式アプリと別々に配信されている現状にも、改善の余地がある。また、モバイルオーダーのメニューには「スマイル0円」がラインアップされてない。これには、ちょっぴり寂しさを感じる人もいるだろう。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)