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温暖化への影響

   これと密接に絡む水不足もある。環境NGO(非政府組織)によると、1キロ のトウモロコシを生産するには、灌漑用水として1800 リットルの水が必要で、牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1キロを生産するには、約2万リットルもの水が必要になるという(環境省サイトより)。

   温暖化にも直接影響する。世界の温室効果ガスのうち、15.8%(二酸化炭素=CO2換算)を占めるメタンは温暖化の効果が同じ量でCO2の28倍と高い。このメタンの発生源の4分の1が「消化管内発酵」、つまりオナラやゲップ。特に複胃を持つ牛、水牛、羊、山羊などは反芻の過程で食べたものを発酵させ、その際にメタンが多く発生する。牛は、鶏や豚に比べて、排出するメタンが6倍以上(国連食糧農業機関)。NGOによると、牛肉を1キログラム食べるごとに、車で100キロメートル走るのと同じ量の温室効果ガスが排出される計算になるという。小泉進次郎環境相が2019年9月、国連などの環境関連の会合のために訪れた米ニューヨークで「やっぱりステーキ食べたいですね、毎日でも食べたい」と語って大顰蹙(ひんしゅく)を買ったのも、こういう理由からだ。

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