代替肉が「定番」になる日、意外と近い?

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   「代替肉」がジワジワ広がり始めた。その名の通り、肉の代わりという意味で、植物のたんぱく質などを原料するものをさすことが多い。開発競争も本格化し、「本物の肉に負けない味」との声も聞かれる。健康志向に加え、環境保護の意識の高まりも普及を後押しする。もはや、一時のブームで終わることはないようだ。

   代替肉は、通常、植物性のものをいい、豆類などから採取したたんぱく質やアミノ酸、ミネラル、ビタミンに各種植物性のオイルなどを配合し、肉の味や食感を再現。ビートなどの赤い野菜で色づけするなどの手法もある。これまで単発で販売されることはあったが、ここにきて「定番」として広がる勢いだ。

  • 「肉」をめぐる情勢に変化が(写真はイメージ)
    「肉」をめぐる情勢に変化が(写真はイメージ)
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相次ぎ新商品

   食肉業界2位の伊藤ハムは2019年秋に業務用で植物肉事業を本格化し、大豆を主原料とする大豆ミートの「カツ」「ハンバーグ」などを開発し、セブン-イレブンが19年後半に約1か月間、植物肉パティを挟んだ「ソイミートバーガー」を都内の一部店舗に置き、消費者の反応を見た。伊藤ハムは2020年2月、家庭向けにハンバーグ、唐揚げ、ソーセージなどをスーパーなどで販売する計画だ。

   最大手の日本ハムも3月に「NatuMeat」のブランドで、ハム(6枚、希望小売価格217円=税別=)をはじめ、ソーセージやハンバーグなど5品目を発売する。大塚食品はすでに2018年末、肉を使わないハンバーグ「ゼロミート」を発売済みだ。

   不二製油は2019年9月に大丸心斎橋店(大阪市)の総菜店「アップグレードプラントベースドキッチン」を開店し、唐揚げなど約20種類の総菜やデザートを販売、20年夏に新工場を稼働させる計画。外食ではロッテリアが、期間限定発売を経て19年10月から、大豆で肉に食感を似せた独自のパティを使った「ソイ野菜ハンバーガー」をモーニングメニューとして販売している。

   米国では2強といわれる「ビヨンド」と「インポッシブル・フーズ」が植物由来の肉を開発。ビヨンドの製品は全米に500店舗を展開する大手スーパー「ホールフーズ・マーケット」などが扱い、2019年9月末からはマクドナルドの一部店舗でハンバーガーのテスト販売が始まり、年明けから52店に広がっている。インポッシブルはバーガーキングやサブウェイなどで代替肉を使った商品を提供している。

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