マスク不足で「花粉症」患者たちも悲鳴 新型肺炎で品薄続くが...暖冬で飛散早まる

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   中国・武漢市から拡散しはじめたとされている「新型肺炎(新型コロナウイルス)」が、世界的に猛威を振るっている。2020年1月31日時点の報道によると、中国全土では1万人近くが感染しているとされ、日本でも複数の感染者が確認されている。

   また、東南アジアをはじめ、アメリカ、カナダといった北米、オーストラリア、欧州や中東でも確認されるなど、世界中に広がっている。これに伴い中国はもちろん、日本でもマスク不足が起きているが、そのあおりは「花粉症」に悩む人々にも及んでいる。

  • 新型肺炎、インフルエンザに加えて今年は暖冬で、花粉の飛散が例年より早い。マスクの品切れ状態が続いている
    新型肺炎、インフルエンザに加えて今年は暖冬で、花粉の飛散が例年より早い。マスクの品切れ状態が続いている
  • 新型肺炎、インフルエンザに加えて今年は暖冬で、花粉の飛散が例年より早い。マスクの品切れ状態が続いている

記者もマスクを買いに出かけたが...

   来た。

   毎年、訪れる「招かれざるヤツ」が、今年もやってきた――。「花粉症」である。

   10年ほど前に花粉症を発症した筆者は、毎年2月の中旬ごろに症状が出てくる。鼻水、鼻づまりがひどく、夜に寝ていても呼吸が苦しくなる。眠っている間に鼻をほじっているらしく、朝起きると、枕元にティッシュの山ができてしまう。

   耳鼻科で鼻の中を洗浄してもらい、内服薬と点鼻薬をもらった。医師に聞くと「今年は暖冬の影響で、花粉症のスタートが早いと感じます」とのことだった。気象情報会社「ウェザーニュース」も関東南部などではスギ花粉が2月上旬から飛び始めると伝えている。全国的に数日~10日程度早いという。

   診察帰り、マスクを買いにドラッグストアへと立ち寄った。ところが、新型肺炎に加え、インフルエンザ、花粉症が重なっている状況で、マスクが売り切れていた。コンビニなどを回って何とか購入できたが、こういった状況は全国各地で起こっているようだ。

「花粉症の為に使っているマスクが売り切れていて」

   フリマアプリなどでは、マスクを大量に買い込んで高値で転売するような動きもあり、品薄に拍車をかけている。そんな中での花粉到来。ツイッターでは花粉症で悩む人々から、

「今年は暖冬で、早く飛来しそう 昨日は薬局のマスクが品切れで空っぽだった」
「凄くない!? 雨なのに 花粉がめっちゃ飛んでる!! ヤバいwww」
「マスクをつけるとメガネがめっちゃくもって困るのですよ。マスクの品切れが話題だけど、眼鏡愛用者はウイルス以外にも戦う相手が。うーん、目の前が真っ白」

   筆者も同じ感想だ。花粉は雨だと飛散しにくいとされているが、ここ数日は気温が上がっており、鼻と目がムズムズして仕方がない。加えて普段、眼鏡で生活しているが「マスクをすると眼鏡がくもる」というのも「花粉症あるある」だ。

   また、お笑いコンビ「爆笑問題」太田光さんの夫人で、芸能事務所タイタンの太田光代社長も長年、花粉症に悩まされているようで、1月29日のツイッターで、こうぼやいた。

「花粉症の為に使っているマスクが売り切れていて。似たようなものを見つけたけど10枚入りで90000円だって。値段が数十倍じゃ、流石に買えない。探したら20枚で7000円のを見つけて買ったけど、これでも高い。新型コロナウイルスも怖いけど...本日の東京あたり、朝から凄いです。スギ花粉の飛散。花粉症の皆さま。どうかお気を付けて」

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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