無気力試合、実力不足、体重超過、複数リングネームも
J-CASTニュース編集部の取材に対応したJBC職員は「(インドネシア人ボクサーの)ファイトぶりや、書類に関する問題もあります。現地コミッションが発行する戦績は信ぴょう性に欠けたものもあり、総合的に判断した結果、このようなルールを2月1日から運用させていただくことになりました」と説明した。
日本ボクシング界では、タイトル戦を控えた選手の調整や有望若手に自信を付けさせる目的などで、海外から選手を招へいし対戦させるケースが見られる。その多くはタイ、フィリピンなど東南アジアの選手で、関係者の間では「かませ犬」と呼ばれる存在だ。その一方で、これら選手の度重なる無気力試合、実力不足、体重超過、同一人物による複数リングネームの使い分けなどが問題視されてきた。
JBCは海外からの招へい選手が、無気力試合などを行った場合、対象選手を招へい禁止選手に指定し、JBCの許可が出るまで招へいが禁じられる。JBCの発表によると、2004年から2015年まで招へい禁止選手が30人を超えることはなかったが、2016年にその数が急増。16年は50人、17年は61人に達した。18年はタイ人ボクサーの規制をしたため23人まで減り、19年は27人だった。