「選挙のない」19年が「全然違う生活」だった理由
―― 1月9日放送の「ゴゴスマ!」(CBC)で、面白いやり取りがありました。須田さんは記憶力が良くて「一度会った記者の顔と名前を必ず覚えていて、遠く離れたところでも、顔を見かけたら飛んで来て、あいさつしてくれる」という話題です。石井亮次アナは「それ、本当に政治家のやり口です。小泉さんとか田中角栄さんとか」と言っていましたね。
須田: よくないんですよ~。よくないから紙に書いて覚えてるんですよ。
―― 東国原英夫さんに「出た方がいいよ、選挙」と煽られて、須田さんは「AKB48の総選挙で精一杯です、私は」と話していました。19年は初めての「選挙がない」夏でした。活動はどう変わりましたか。
須田: 全然違う生活でした。純粋にアイドルを楽しんでいますね。前は発言の裏に「選挙の順位落ちるかも」とか心配がつきまとっていましたが、今は本当に自分のことを好きな人に愛されたらいいな、という思いで活動できています。前は「アイドル頑張るぞ」の裏に票がちらついて、「今踏ん張れば順位上がるかな」といった思いが刷り込まれたところがありました。今はそういうことを考えずに、ここまで支えてくれた人をどうやったら幸せにできるのかな...、といった具合に、アイドルを楽しむというか、人間として楽しんでいますね。
―― 昨日(1月13日)、神田明神で行われた成人式イベントの取材に行ってきましたが、HKT48の田島芽瑠さんは「また復活したらいいのかな、と正直思いますね」と話していました。須田さんとしてはいかがですか。
須田: 私は...個人的には無くていいかな、と思っちゃっています。それは多分、自分が2位になってすごくいい経験を沢山させてもらったからだけど...。個人的にはそう思いますが、グループ全体で言えばあったほうがいいのかな、って思います。
―― それは、選挙がきっかけでステップアップできるメンバーもいるからでしょうか。
須田: 選挙をきっかけに「自分はどうしてあそこに立てなかったんだろう」「どうやったら立てるんだろう」と考えるのは大事だし、私は総選挙があったからここまで来られました。握手会の列が長いのにどうしてステージの立ち位置は隅なんだろうと思っていた時に、数字で「何票で何位」という誰も動かせない結果として出ると、自分が必要だとされているという自信になりました。「私は何を頑張ったらいいんだろう」と思っている子が救われるイベントではあるので、そういう子にとっては、あったほうがいいと思います。