東京マラソンは「高速」の勝負に レースディレクター「ペースメーカーは2段階」の意味

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「日本勢の大半が付いていくのではないでしょうか」

「現段階では、男子のペースメーカーは2段階に分けて考えています。一つはレゲセらアフリカ勢が中心となり、2時間2分台のフィニッシュをイメージしています。もう一つは 2 時間 4 分 40秒から 5 分 30 秒くらいがターゲットタイムとなります。東京五輪の3枠目を狙い、日本勢の大半が付いていくのではないでしょうか」

   2時間2分台の記録を持つレゲセが記録狙いに来るならば、30キロまでの5キロごとのラップは14分30秒前後が見込まれる。2018年に設楽が日本記録を更新した時の30キロまでの5キロごとのラップは、14分51秒から57秒の間で推移した。レゲセが19年のベルリンマラソンで2時間2分48秒をマークした時の最初の5キロの入りのタイムは14分25秒と、かなりのハイペースだった。

   レゲセの出方次第でレース展開は大きく変わってくるだろう。「2時間5分台なら五輪辞退」を公言する設楽。自身の持つ日本記録を更新して自力での代表を目指す大迫に、最後のチャンスにかける井上。五輪代表残り1枠をかけた熱き戦いが東京を舞台に繰り広げられる。

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