不倫をする者、それを叩く者の双方に現れる「男女差」
まず、不倫問題については女性への批判がより大きくなりがちであることについて、鈴木氏は以下のように説明する。
「男性は性に関して特定の相手だけに絞るのが女性よりも難しい傾向があり、ルールから逸脱した場合は同情される側面があります。一方の女性は男性よりはブレーキをかけることができる傾向があるがゆえに、そこから逸脱した場合は男性よりも激しくバッシングされる傾向にあると言って良いでしょう」
また、加えて鈴木氏は「叩く側」にも男女差が見て取れ、しかも、女性が女性を叩く構図があると指摘する。
「世の中の人々は日々、社会規範に従って生きています。社会規範は人間の本能的欲求に反するものが少なからずありますが、それでも、人々は皆、社会規範に従って生きています。前述の通り、女性は男性よりもブレーキをかけることができる存在ですから、男女別に見た場合、一般女性たちの方が、より社会規範に従って生きているわけですが、そうなると、ルール違反に対する一般女性たちの態度は、一般男性よりもより厳しいものになります。そんな状況で、有名人の不倫ニュースが流れたとしたら......一般女性が女性芸能人を激しく攻撃してしまうのは、人道的な観点からはさておき、当然の結果と言わざるを得ないでしょう」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)