東京・原宿にあるファッションビル「ラフォーレ原宿」は、文具メーカー・キングジム(東京都)のラベルライター「テプラ」のラベルをモチーフにした広告を2020年1月から展開している。
しかし、ツイッター上にはラベルを使った表現手法が自身のアート作品と酷似しているとして、広告制作会社との間でトラブルがあったと主張するデザイナーが登場し、注目を集めている。
「結果を見て、ホームページ等で対応」
テプラのラベルを使った広告は、ラフォーレ原宿が20年1月23日~27日に開催するセール「冬のグランバザール」で使われている。このメインビジュアルは、19年12月から公開されていた。
制作を手がけたのは広告代理店のWieden+Kennedy Tokyo(ワイデンアンドケネディトウキョウ、以下W+K社)で、カラフルなラベルのデザインが屋外看板や店内表示、値札、ショッピングバッグなどに用いられている。
J-CASTニュース編集部が20年1月24日午後に店舗を訪れると、その物珍しさからかラベルを使った広告を写真に収める利用客が館内の至るところで見られた。
しかし、この「テプラ広告」に対し、自身のテプララベルを用いたアート作品と手法が酷似していると主張するデザイナーがツイッター上に登場。20年1月24日のツイートによれば、今回の広告ビジュアルが掲載される前にW+K社のアートディレクターと「話し合い」をしたというが、制作に関われなかったとしている。
J-CASTニュースが24日、ラフォーレ原宿の広報担当者に取材すると、デザイナー側とのトラブルがあったことを認めた上で、W+K社のアートディレクターとデザイナーとの話し合いの内容について、
「W+K社から今回の広告の制作意図等の説明を発信していただくべく、準備をしている最中。そちらが整い次第、発表させていただく」
と回答。また、今後のラフォーレ側の対応については、
「W+K社の結果を見て、ホームページ等で対応していく」
とした。
(1月25日18時10分追記)
ラフォーレ原宿の広報担当者は1月25日、広告掲載前に「話し合い」があったのではなく、掲載後にデザイナーから連絡があって「話し合い」をしたとして、制作は元々W+K社とだけで進めたと取材に説明した。