「既成概念にとらわれない」エンブレム
「中途半端が一番良くない。やるなら思い切ってやる」と考えた結果、名前やエンブレムというクラブの象徴を変えることを決断。「ポイントサイトをイメージできるもの」にした。スポンサーの意向で変更されたのではないかとする向きもあるが、あくまで鈴鹿側の意向が前提にある。
「我々は、成長するためにポイントサイトは必要不可欠なツールと考えており、推進するなら名前も変える必要があると議論してきました。協業先を探す中で、お付き合いのあったエムフロ様から、『そういう趣旨で名前を変えるのなら支援したい』という話を頂きました。サッカークラブが全面的にポイントサイトを運営していくことに新しい価値があると共感を得て、サポートいただくことになりました。大前提に、今後ポイントサイトで勝負していく方針があり、その覚悟をもって変更しました」(同)
エンブレムにも、確かなコンセプトがある。
「ポイントサイトは、サッカーファンの域を越え、より多くの方をターゲットにしています。そこで大事にしたのは、見た目がポップであること、取っつきやすいこと。クラブエンブレムといえば『格好いい』『強そう』といった雰囲気を感じるものが多いですが、そうした既成概念にとらわれないものにしようと考えました。実際『ゲームの絵のよう。かわいらしい』といったお声も頂戴しています」(同)
とはいえ、先のとおりネット上では「ダサい」「冗談でしょ」といった声が殺到している。
「良くも悪くも多くの方に注目していただき、ご意見をいただけることはプラスに捉えたいです。我々は『悪名は無名に勝る』という標語を掲げており、批判を受ける中で新しい考えが生まれると思っています。話題にしていただかないと、レッドオーシャンのサッカー業界で生き残ることはできません」(同)
電話などでの直接の抗議は来ていないというが、大事なのはクラブを支えるサポーターとの関係。この点、「サポーターの方々とはしっかり話し合い、引き続き応援していただける関係づくりをしていきます」と話している。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)