鈴鹿ポイントゲッターズ―「ダサい」改名は覚悟の上だった JFLクラブが選んだ破天荒な戦略

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サッカークラブは「非常にロイヤリティが高い顧客を抱えている」

   ポイントサイトがスタートしたのは19年3月。クラブ名・ロゴ・エンブレム刷新は同サイトと大きく関わる。鈴鹿アンリミテッドFCを運営するアンリミテッド(本社・三重県鈴鹿市)の担当者は、J-CASTニュースの取材に対し、こう話す。

「これまでのサッカークラブとは違うことをやりたいという思いがあり、それがポイントサイトの活用でした。サッカーの入場料、グッズ収入、スポンサー収入といった基本的な売上の軸に加え、もう1つ収益の柱を作りたいという方針が根底にあります。

クラブ名をこれに即したものに変えることで、ポイントサイトという事業モデルを伸ばしていく姿勢を前面に出す狙いがあります。サッカーで点を取ることと、サイトでポイントを獲得することの2つの意味を掛け合わせた名前になっています。

ポイントサイトを活用いただくことで、クラブは広告主からの収入が得られ、サポーター・ファンの方々にはポイントという形で還元できる。そのポイントの寄付は、クラブだけでなく選手、いわば『推しメン』を指定して行うこともできます。サポーターとクラブ間でこうした循環を作りたいと思っています。

現代は『ポイ活』という言葉もあり、キャッシュレス化も急速に進んでいます。その中で我々としてもポイントサービスを充実させたいと考えています」

   「サッカークラブには熱狂的なサポーターがおり、非常にロイヤリティが高い顧客を抱えていると言えます。IT企業とサッカークラブの結びつきも目立ってきています」と語る担当者。確かにJリーグでも、J1・鹿島アントラーズはメルカリ、ヴィッセル神戸は楽天、J2・町田ゼルビアはサイバーエージェントなど、ネット事業を展開する企業とパートナーシップを結ぶ例がある。

「その中で我々も、サッカークラブ×ポイントサイトという掛け合わせで、新たな価値を創造していきたいと考えています」(前出の担当者)
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