鈴鹿ポイントゲッターズ―「ダサい」改名は覚悟の上だった JFLクラブが選んだ破天荒な戦略

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「ファン・サポーターのみなさんと一緒になってクラブ運営費を稼いでいく」

   鈴鹿アンリミテッドFCといえば、同じ鈴鹿市に本社を置く「お嬢様聖水ジャパン」がユニフォームの胸スポンサーになっていることでも知られる。19年6月には、所属選手が万引き犯逮捕に貢献したとして三重県警から感謝状が贈られたことが報じられ、その印象的なスポンサー名がテレビに映ったことでも注目を集めた。

   その鈴鹿は今回の発表で、「ポイントゲッターズ」の由来をこう書いている。

「選手やチームが勝ち点を奪いに行くという意志はもちろん、ファン・サポーターのみなさんと一緒になってクラブ運営費を稼いでいく全く新しい仕組みです。新しい名称の元、日本のスポーツクラブ経営をまったく新しい方法で塗り替えていきます」

   これに先立つ1月14日、鈴鹿はポイント事業を手掛けるエムフロ(本社・東京都渋谷区)とスポンサー契約を結んだことを発表している。この時点で「チーム名を両社が取り組む『ポイントサイトに連動したクラブ運営』の理念に近い名前に変更させて頂く予定です」と改名を予告していた。

   「ポイント」という言葉が新クラブ名含めてそこかしこに登場するが、鈴鹿は独自のポイントサービスを展開している。クラブ公式サイトを見ると「お仕事」という一覧があり、通販サイトのようにさまざまなコンテンツを提供。美容品など物品の購入だけでなく、保険の相談、ネット回線工事、各種カード入会など、スポンサーの商品・サービスがずらりと並ぶ。アカウント作成のうえ「お仕事」を申し込むと、それぞれに応じた独自ポイントを獲得できる。たまったポイントは現金化できるほか、チーム強化資金として寄付することもできる。

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