ジャニーズJr.に在籍するグループ「Travis Japan」が2020年1月16日、YouTubeのジャニーズJr.チャンネルに、「【童謡で踊ってみた】みんなが知っているあの曲に本気ダンス2」とのタイトルで、童謡「どんぐりころころ」を踊る動画を投稿した。
ハイレベルなダンスを売りにしているTravis Japanが童謡を踊るギャップが注目され動画の再生回数も伸びているが、Jr.のグループのファン同士のある「競争」もブームの一因のようだ。それは――。
トラヴィス・ペイン直伝のダンスに定評
現在7人グループのTravis Japanは、2012年に振付師のトラヴィス・ペインさんの指導を受けたメンバーが元になって結成。故マイケル・ジャクソンさんの振付も手掛けたペインさんの指導経験もあって、ジャニーズ事務所のグループの中でもハイレベルなダンススキルを強みにしてきた。
ゆえに結成初期から他のグループのステージにもダンサーとしてたびたび出演し、19年には単独初主演舞台「虎者(トラジャ)-NINJAPAN-」を上演した。メンバーのダンススキルが高いだけでなく、7人の息の合った一体感あるダンスも見どころだ。
そんなTravis Japanが16日に投稿したのは、童謡「どんぐりころころ」を本気で踊ってみたというもの。過去にTravis Japanが動画でダンスを投稿してきた「VOLCANO」や「Happy Groovy」などのオリジナル曲とはジャンルもテンポもかなり異なる異色の曲だ。メンバーの吉澤閑也(しずや)さんが自ら振り付けを考え、7人で立ち位置を決めて撮影するもなかなかOKにならず、10回目でようやくメンバーでOKを出す様子まで映っている。再生回数は1月23日時点で87万回以上に上っている。
「コロコロする」が流行?その裏には...
この「童謡で踊ってみた」シリーズは、19年3月14日投稿の「アルプス一万尺」を踊ってみたものに続く第2弾だった。再生回数はTravis Japanの過去の動画に比べても多く、「トラ担」と通称されるファンの間で動画を再生することを「コロコロする」という造語まで生まれるほどブームになっているが、これにはジャニーズJr.のチャンネル内での「ヘッダー争い」も影響していると考えられる。
ジャニーズJr.公式チャンネルには1月22日にデビューしてJr.を卒業したばかりのSixTONES(ストーンズ)とSnow Manを含めて、全部で7グループが毎週動画を投稿しているが、チャンネルのヘッダー画面にどのグループが来るかは毎週ランダムで切り替わっている。このヘッダー画面に選ばれる基準に動画の再生回数が影響しているのではないか、というのが視聴するファンの間に流れている噂で、グループのファン同士で再生回数を競い合ってもいる。「どんぐりころころ」のブームは、ヘッダー獲得のためのファン同士の競い合いも影響している側面もありそうだ。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)