夫婦同姓を望まない人について、「だったら結婚しなくていい」と国会でヤジを飛ばした自民党席の衆院議員は、杉田水脈氏(52)ではないかと野党が追及している。
杉田氏は、記者団の質問に答えなかったと報じられているが、この見解は、杉田氏の持論であったことが分かった。
ヤジについて記者団が聞いたが、杉田氏は答えず
ヤジが飛んだのは、国民民主党の玉木雄一郎代表が2020年1月22日に衆院の代表質問で選択的夫婦別姓の導入を訴えたときだ。
玉木氏は、若い男性から交際中の女性に「姓を変えないといけないから結婚できない」と言われたと相談を受けた例を挙げ、「夫婦同姓が結婚の障害になっている」と指摘した。
その際のヤジだといい、玉木氏は、直後に「今、ヤジで『だったら結婚しなくていい』とそういう話がありました」と話を挟んだ。そして、このヤジに反論して、夫婦別姓の導入は少子化対策にもなると強調した。
玉木氏のユーチューブ動画では、「1つの姓にしないんだったら、結婚しなくていいじゃないか」とのヤジだったと明かしている。
このヤジについて、玉木氏は、非常にショックを受けたと記者団の質問に答え、古い自民党では少子化が止まらないと批判した。
ヤジを飛ばした議員について、フジテレビのニュース「FNN PRIME」では22日、杉田氏だったと近くにいた議員が証言していると報じた。各メディアの報道によると、23日になって、野党は、杉田氏の発言ではないかとして、衆院の議院運営委で自民党側に確認を求めた。そのうえで、本人がヤジを撤回・謝罪をするのか、自民党はどうするか、などをただした。
記者団が杉田氏にヤジについて聞いたが、杉田氏は答えなかったという。