井上尚弥、4団体統一に「3人のフィリピン勢」が立ちはだかる カシメロ戦は「4・25」で合意報道

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   ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(26)=大橋=が、WBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(30)=フィリピン=と王座統一戦を行うことが決定的となった。

   複数の海外メディアが報じたもので、「ボクシングニュース24」によると、2020年4月25日に米ラスベガスにて統一戦を行うことで合意したという。近日中に正式発表される見通しだ。

  • 井上尚弥(2016年撮影)
    井上尚弥(2016年撮影)
  • 井上尚弥(2016年撮影)

カシメロ戦は全米中継の可能性も

   4団体の王座統一を目標に掲げる「モンスター」の今年最初の標的になるのがWBO王座だ。ボクシングの本場である米ラスベガスで行われる予定で、舞台はマンダレイ・ベイ・イベントセンターが用意される模様。井上をプロモートするトップランク社は、米スポーツ専門局「ESPN」で全米中継する方向で話を進めているという。

   井上はWBAのスーパー王座に加え、IBF王座を保持しており、昨年12月にIBFから指名試合のオーダーがあった。IBFはバンタム級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)と対戦するよう大橋ジムに通達し、返答期限は1月中旬とされていた。関係者によると、トップランク社のボブ・アラム氏がIBFと交渉した結果、IBFは指名試合の期限を延期することを特例で許可し、王座をはく奪しない意向だという。

   井上がWBOとの王座統一に成功すれば、その次はこのダスマリナス戦の可能性が高い。4団体の王座を統一するためには、統一戦と並行して保持する王座の防衛戦をこなさなくてはならず、IBF王座の防衛戦は必須となる。時期は東京五輪後の8月中旬から下旬が想定される。

年末にはドネアとの再戦の可能性が

   もうひとつの標的となるWBCは、王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)と同級1位ノニト・ドネア(フィリピン)との指名試合を義務付けている。交渉期限は1月3日までとなっていたが交渉がまとまらず、1月28日にWBC本部で入札が行われる予定で、試合が行われるのはほぼ確定的だ。

   WBO王者カシメロに始まり、IBFの指名試合はダスマリナスが有力視される。そしてWBCの指名試合でドネアが勝利すれば、年末にドネアとの再戦の可能性が浮上する。3選手はいずれもフィリピン出身ボクサーで、井上がこのまま4団体王座統一の路線を突き進めば、今年はフィリピン勢との3連戦となる可能性もある。

   まずはWBO王座を獲得して3団体王座統一を、その先に4団体の王座統一を見据える。試合会場の規模、全米中継など世界トップクラスの「待遇」でボクシングの本場に迎え入れられる「モンスター」。進化し続ける井上に今年も目が離せない。

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