年末にはドネアとの再戦の可能性が
もうひとつの標的となるWBCは、王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)と同級1位ノニト・ドネア(フィリピン)との指名試合を義務付けている。交渉期限は1月3日までとなっていたが交渉がまとまらず、1月28日にWBC本部で入札が行われる予定で、試合が行われるのはほぼ確定的だ。
WBO王者カシメロに始まり、IBFの指名試合はダスマリナスが有力視される。そしてWBCの指名試合でドネアが勝利すれば、年末にドネアとの再戦の可能性が浮上する。3選手はいずれもフィリピン出身ボクサーで、井上がこのまま4団体王座統一の路線を突き進めば、今年はフィリピン勢との3連戦となる可能性もある。
まずはWBO王座を獲得して3団体王座統一を、その先に4団体の王座統一を見据える。試合会場の規模、全米中継など世界トップクラスの「待遇」でボクシングの本場に迎え入れられる「モンスター」。進化し続ける井上に今年も目が離せない。