民進党代表などを歴任した野党統一会派の岡田克也衆院議員が2020年1月23日、演説でのヤジについて「まあ、喋ってる人は結構聞こえるものなんですね」などと自らの経験を記者団に明かした。
国民民主党の玉木雄一郎代表が1月22日の代表質問で選択的夫婦別姓に言及した際に「自民党席の女性議員」(玉木氏)が「それなら結婚しなくていい」といった趣旨のヤジを飛ばしたとされる問題をめぐる質問に対する答えだ。玉木氏へのヤジについて直接論評したわけではないが、誰がヤジを飛ばしたかについて「結構分かります」とも話した。いったん打ち切られることになった立憲民主党と国民民主党の合流協議については、「残念の一言に尽きる」。候補者調整をはじめとした選挙に向けた対応を急ぐように求めた。
女性の声は「よく通るしね」
玉木氏へのヤジをめぐっては、野党は自民党の杉田水脈衆院議員が「発信源」だとみており、1月23日の衆院議院運営委員会で自民に確認を求めている。このヤジについては、岡田氏は
「自分で確認できてませんから。演説そのものも聞こえないような状態ですよ、ヤジが多くて...」
などとして直接のコメントを避けたが、代わりに自らの経験談を明かしたのが、
「まあ、喋ってる人は結構聞こえるものなんですね。壇上で喋ってると。僕なんか、無所属の会とか(民進党)代表時代に演説してると...。女性の声、よく通るしね」
その上で、ヤジを受けたときには、「そういうときは、見つめ直すことにしてるんですけど(笑)。にらむんじゃなくて、見つめ直す」。
「誰が言ったかも、結構分かるんですか?」という質問には、「分かります。結構分かります」。玉木氏も、ヤジを発言したのが誰かを把握している可能性が高そうだ。